太陽の住み処 Habit of the sun

コンセプト

Install a blinking illumination and phosphorescence matter around it. blinking of illumination influence to shadow and reflection of the installed object and viewer, that change appearance of phosphorescence matter. Property of light occurs behavior or shift like sunlight shift various things on the earth.

この作品は明滅する電球と、電球の光が届く範囲に配置された蓄光材から構成される。

電球が光ることで蓄光材に光が当たり、エネルギーが蓄積される。そのエネルギーによって蓄光材はしばらくの間発光する。

蓄光材が発する光は弱く、電球が明るい間は蓄光材が発光していることはほとんど分からない。
しかし、電球が暗くなると蓄光材が発光している事が分かる。

一見電球から直接当たる光だけが蓄光材の発光に影響するように見えるが、
実際には電球の光の届く範囲にあるほとんどのものの反射も蓄光材の発光に影響する。

「太陽の住み処」は光に照らされた物質・生物・人間の変化がテーマだ。
恒星の光は周囲の惑星を照らし、変化させる。
光によって太陽の住み処である所の世界は変化し続ける。

実施記録

Implementation in Miki's cafe 2018/1/21 - 2018/2/17

Installed grow in the dark tape on the ceiling as phosphorescence matter and gradual changing filament light bulb as illumination. Refraction of people in cafe stacks to phosphorescence matter on the ceiling. Set stick in center of grid square and some phosphorescence block on table for make shadow for help understanding the situation.

この作品は幡ヶ谷のカフェバー Miki's cafe で展示するために考案し、 2018年の1/21から2/17にかけて Miki's cafe で実際に展示を行った。 蓄光材は天井に格子状に配置し、さらに天井に柱を設置することで蓄光材に対して影を作るようにした。

実施時の解説。天井と吊り下げられた電球・天井に設置された柱と蓄光材の格子。柱に斜め下から電球の光があたり、蓄光材の格子に影を落とす

太陽のイメージに近づけるため電球には白熱電球を使用し、ゆっくりと明滅させた。 白熱電球をゆっくりと暗くしてゆく時の色によって日の沈みを再現した。 また蓄光の仕組みを分かり易くするため、小さな蓄光するブロックやシートを配置し、机の上で弄る事が出来るようにした。

展示中の天井の様子。日の沈む時の色の電球とその周囲の緑色に光る格子 蓄光された緑色のブロックを操作している人

設置は展示1週前からMiki's cafeの営業時間中に行った。 展示中はオープニング以外カフェバーとして営業しており、 利用客からの電球の光のせいで店内が暗すぎる、明るすぎるという意見もあった。 店内の照明については暗すぎると危険になるが、明るすぎると蓄光材の発光が分らなくなるため、 蓄光材を鑑賞する時のみ暗くする運用となった。 見に来てくれた人からは色々な感想があったが、全体的に電球が暗くなると不安になり、明るくなると安心する傾向があった。 これに関しては太陽が人に与える影響と同等のものと思う。

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